原 爆 文 学 研 究
    
    機関誌「原爆文学研究」

編集 原爆文学研究会
発行 (有)花書院
〒810-0012 福岡市中央区白金2-9-6
℡092-526-0287 FAX092-524-4411
価格(税込)1200円(増刊号は800円)

書店にない場合は「地方小出版流通センター
扱い」とご指定の上、書店にご注文下さい。
継続購読は、花書院「原爆文学研究係」に
お申し込み下さい。送料は無料となります。
 
   

「原爆文学研究」への投稿について
投稿規定など



「原爆文学研究」総目次 

「原爆文学研究」のバックナンバーをPDFファイルでご覧いただけます。
PDF
版の公開は原則的に発行から1年後に行います。

「原爆文学研究」第22号 2024年2月29日発行 
批評
詩誌「炮氓」解題・総目次 楠田 剛士   2
教科書と「原爆文学」Ⅲ―原民喜「夏の花」を中心に  中野 和典  31
三島由紀夫「美しい星」の基礎的研究 その一 ―円盤運動の影響について 及川 俊哉   54
傷からの芸術―ヒロシマからの芸術が問いかけるもの 柿木 伸之 89
小特集 平和教育を問いなおす
平和宣言を通じた「被爆の実相」の想起―一九八〇年代以降の広島の記憶文化に関する覚書 後山 剛毅  102
被爆教師たちの平和教育―被爆教師の会と長崎県教組を中心に 新木 武志  114
小特集 大江健三郎と核のアクチュアリティ
大江健三郎の沖縄体験―大江健三郎ならびに『沖縄ノート』をめぐる沖縄からの反応をめぐって 柳井 貴士  136
大江健三郎と市民運動―「後期の仕事(レイト・ワーク)」を中心に 南 徽貞  149
特集 記録からひらく表現
記録からひらく表現 小林 エリカ
福田 惠
柿木 伸之
山本 昭宏
中尾 麻伊香 
 162
書評
栗山雄佑著『〈怒り〉の文学(テクスト)化―近現代日本文学から〈沖縄〉を考える』 後山 剛毅 199
栗山雄佑著『〈怒り〉の文学(テクスト)化―近現代日本文学から〈沖縄〉を考える』 加島 正浩  202
エッセイ
宮本忠夫さんとの出会いと未完のヒロシマ絵本 村上 美奈子   205
闇に淫する詩作の試み 髙野 吾朗  210
彙報   217
奥付    
     
「原爆文学研究」第21号 2023年2月28日発行 
批評  
中澤晶子『ワタシゴト 14歳のひろしま』を読む―被爆を伝える物語の現在地―   相川 美恵子  2
「大審問官」と「原爆文学」―核時代における権力表象と対抗表象に関するノート   柳瀬 善治   23
「原爆の図」に描かれた焼津と第五福竜丸  岡村 幸宣   42
七十年前の『原爆の図』佐世保展 八十六人の感想文を発見・再録―郷土文化誌『虹』の第七号(編集人・井上光晴氏)が抜粋収録  中西 徹   49
城山小学校の殉難児童を捜して  村上 美奈子   64
  小特集 「原爆文学」再読9―原民喜『夏の花』
「原爆文学」再読9―原民喜『夏の花』報告  中野 和典   69
『夏の花』はどのように読まれてきたか?  中野 和典   73
原民喜「夏の花」の作品名について―「氷花」との比較から―  遠田 憲成   89
  書評
川口隆行著『広島 抗いの詩学―原爆文学と戦後文化運動―』  佐藤 泉   100
川口隆行『広島 抗いの詩学』、あるいは 「歴史と文学」をめぐるひとつの系をめぐって  成田 龍一   104
詩  
平時の「絆」を問い直す詩作の試み  髙野 吾朗   109
彙報   121
奥付    
     
「原爆文学研究」第20号 2022年3月21日発行
批評  
岡正治試論―本島等長崎市長との相違点を中心に 東村 岳史  3
教科書と「原爆文学」Ⅱ ―林京子「友よ」を中心に 中野 和典 32
俳句における原爆遺構―水原秋櫻子の「聖廃墟」とその受容― 樫本 由貴 60
戦後国語教科書における〈原爆文学〉―中学校用教科書をめぐって― 堀本 嘉子 78
森瀧市郎研究覚書その二―「中動態の哲学」を経由して原爆文学研究への架橋を試みるためのノート― 柳瀬 善治 91
中山士朗「死の影」における主体の構成 野坂 昭雄 112
差別の問題と正面から向き合うために図書『原爆と差別』問題から学ぶこと―「図書館の自由」を通して考える― 西河内 靖泰 125
特集 岡村幸宣『未来へ 原爆の図丸木美術館学芸員作業日誌 2011-2016』を読む
『未来へ』の合評会 楠田 剛士 143
非核の未来へ言葉を渡し、命をつなぐ手仕事の記録―岡村幸宣『未来へ 原爆の図丸木美術館学芸員作業日誌 2011-2016』(新宿書房、二〇二〇年)書評 柿木 伸之 146
福島原発事故後の文化運動―岡村幸宣『未来へ 原爆の図丸木美術館学芸員作業日誌 2011-2016』を読む 水溜 真由美 150
「原爆の図」の文化運動と「手の痕跡」 岡村 幸宣 154
小特集 「原爆文学」再読8―大江健三郎『ヒロシマ・ノート』  
『ヒロシマ・ノート』再読のために 楠田 剛士 158
一九六〇年代初頭の大江健三郎と広島の関係をめぐる一考察―『中国新聞』と『世界』に注目して 山本 昭宏 168
特集 ワークショップ「一九八〇年代の雑誌にみる反原発思想」  
ワークショップ「一九八〇年代の雑誌にみる反原発思想」報告と今後の課題 加島 正浩 175
一九八〇年代の児童文学誌にみる「反核兵器」と「反原発」 髙畑 早希 182
一九八〇年代の『宝島』における反原発言説の展開 久野 桜希子 191
「制度」への疑義―野草社と『80年代』における中尾ハジメ、アイリーン・スミスの仕事を中心に 加島 正浩 206
 特集 原爆文学研究会二〇年
「原爆文学研究会」との出会いまで 相川 美恵子 222
福岡について―「喪」をとらえなおす― 後山 剛毅 227
二つのまなざしの向こう側 及川 俊哉 229
やり残した課題 坂口 博 232
先生 畑中 佳恵 234
広島流川教会の思い出とその秘話 浜 恵介 236
2021年雑感 藤本 佳弓 238
〈居心地の悪さ〉をアップデートする 松永 京子 239
書評
長崎原爆の戦後史をのこす会編『原爆後の75年―長崎の記憶と記録をたどる』 長野 秀樹 241
詩的考察:生き残るための妄想共有の試み 髙野 吾朗 245
『原爆文学研究』総目次(11~20号)   297
彙報   308
奥付  
     
「原爆文学研究」第19号 2020年12月19日発行

批評

原民喜と「新しい人間」論 ―言語とリズムに注目して

後山 剛毅

2

教科書と「原爆文学」 ―林京子「空罐」を中心に

中野 和典 

15

「造反教師」松元寛の「広大紛争」小説群を五十年後に読む 

中村 平

41

一九五〇年代原爆の図展ポスターの発見

岡村 幸宣 

78

森瀧市郎研究覚書 ―バトラー研究と日本倫理思想との比較を中心に―

柳瀬 善治

92

The Art of Witnessing 証言する彫刻 ―金城実の《長崎平和の母子像》―

大槻 とも恵

111

田口ランディ「時の川」に見られる身体性へのこだわり ―長崎源之助『うそつき咲っぺ』を参照として  

相川 美恵子

132

特集 ワークショップ「〈震災〉と俳句」

ワークショップ「〈震災〉と俳句」報告

加島 正浩

148

久保田万太郎と関東大震災 ―俳句を中心に

藤田 祐史

153

五〇年代原爆俳句の射程

樫本 由貴 

163

東日本大震災直後、俳句は何を問題にしたか ―「当事者性」とパラテクスト、そして御中虫『関揺れる』

加島 正浩

176

忌日季語の時間性 ―ワークショップ「〈震災〉と俳句」コメンテーター覚え書

中原 豊

190

詩的考察:今ここにある禍

髙野 吾朗

193

彙報

 

202

奥付

     

「原爆文学研究」第18号 2019年12月21日発行

批評

原民喜「鎮魂歌」再考 ― 「念想」を中心に―

遠田 憲成

3

原爆被害者と農村女性をつなぐ〈表現〉と〈運動〉 ― 山代巴と手記集『原爆に生きて』をめぐって―

キアラ・コマストリ

20

大澤幹夫「戯曲 原爆の子」論 ― 作文集『原爆の子』受容の一端―

藤本 佳弓

30

戦後佐世保における核の「軍事利用」と「平和利用」― 原子力船「むつ」の受け入れ騒動を中心に

東村 岳史

45

被爆した南方特別留学生に関する記憶と表象の史的展開について

平野 裕次

66

"Unspeakable Thoughts Unspoken"を描くこと― 『父と暮せば』と『ビラヴド』に見る「近代的生」

小林 朋子

82

放射能汚染、反核運動、被曝者21 世紀ヒンディー語小説『マラング・ゴダ ニルカーントフア』を巡って

モハンマド・モインウッディン

96

特集 「原爆文学」再読6― 吉本隆明『「反核」異論』

吉本隆明『「反核」異論』再読のために

坂口 博

108

交わらなかった議論 ― 吉本隆明『「反核」異論』をめぐって

村上 克尚

116

被爆者の祈念への贈与 ― 加藤典洋による『「反核」異論』への応答

加島 正浩

128

ムーゼルマン」の傍らにおける「倫理」と「連帯」は「喩」として表象可能か ― 「現代詩論史」の視角から吉本隆明『「反核」異論』を読む―

柳瀬 善治

145

特集 「原爆文学」再読7― 青来有一『爆心』

「原爆文学」再読7― 青来有一『爆心』報告

楠田 剛士

168

青来有一『爆心』の読まれ方

楠田 剛士

172

青来有一『爆心』再読のために

畑中 佳恵

179

「虫」に寄せて ― 歴史的出来事の空白をめぐる検討

四條 知恵

196

小特集 テレビ・ドキュメンタリーと原爆小頭症

企画趣意と『原爆が遺した子ら』内容紹介

山本 昭宏

202

『原爆が遺した子ら』をめぐるアフター・トーク

平尾 直政
東 琢磨

大牟田 聡
山本 昭宏

205

書評

松永京子著『北米先住民作家と〈核文学〉 ―アポカリプスからサバイバンスへ』

村上 陽子

228

スーザン・サザード著『ナガサキ― 核戦争後の人生』

永川 とも子

232

詩的考察:無意味さの意味について

髙野 吾朗

236

彙報

 

243

奥付
  
  「原爆文学研究」第17号 20181222日発行

批評

特集 刊行記念ワークショップ『〈原爆〉を読む文化事典』を読む

「『〈原爆〉を読む文化事典』を読む」報告

中野 和典

3

川口隆行(編)『〈原爆〉を読む文化事典』によせて、あるいはその、さらなるさきに向かうために

東 琢磨

6

いま原爆を問い直すことの意味

権 赫泰

14

アメリカ文学研究と環境文学批評(エコクリティシズム)の観点からのコメント

伊藤 詔子

20

来たるべき協働作業にむけた覚え書き三者への短い応答

川口 隆行

34

特集 ワークショップ「炭鉱と原爆の記憶文化運動・被爆朝鮮人・遺構から考える」

「炭鉱と原爆の記憶」を考える

楠田 剛士

38

一九五〇年代「原爆の図展」と炭鉱文化運動

岡村 幸宣

44

炭鉱と原爆をつなぐ雑誌『辺境』を視座に

奥村 華子

54

遺構を通して考える〈炭鉱〉と〈原爆〉

木村 至聖

67

特集 他者と共同性戦後日本のスピリチュアリティ表象

特集 他者と共同性戦後日本のスピリチュアリティ表象

柳瀬 善治

76

震災後の都市の変革可能性荒俣宏『帝都物語』から京極夏彦『虚実妖怪百物語』へ

加島 正浩

79

二つの島、二つの力『モスラ』のスピリチュアリティ

木下 幸太

91

「その場限り」に潜む希望津村記久子「サイガサマのウィッカーマン」論

泉谷 瞬

103

脱措定=解放されるスピリチュアリティ三・一一以後のポスト・ベンヤミン的星座=記号配置

柳瀬 善治

120

資料紹介

丸木夫妻から峠三吉に宛てた一六通の書簡

岡村 幸宣

139

連載企画 原爆と〈ひと〉

ジョルジュ・ムスタキ

野坂 昭雄

151

濱本武一

野坂 昭雄

156

極私的戦争詩

髙野 吾朗

163

彙報

 

173

奥付

     
「原爆文学研究」第16号 20171223日発行

批評

林京子「黄砂」における日本人娼婦をめぐって「日本人のくせに」

山﨑 信子

2

音楽における原爆の表象原爆詩の扱いとその変遷に着目して

能登原 由美

18

雑誌『人間』と「戦後日本」との接点八〇年代台湾における「核」言説のジレンマ

李 文茹

40

三〇〇〇通の手紙から見えてくるもの第五福竜丸無線長・久保山愛吉と家族に送られた手紙を読む

市田 真理

53

特集 「原爆文学」再読5林京子「再びルイへ。」

原爆文学再読5林京子「再びルイへ。」報告

村上 陽子

62

林京子「祭りの場」から「再びルイへ。」まで

村上 陽子

65

「再びルイへ。」から「祭りの場」へ/「祭りの場」から「再びルイへ。」

島村 輝

77

特集 四國五郎表現と運動の軌跡

四國五郎と辻詩の問題シベリア収容所の民主運動から広島のサークル運動へ

川口 隆行

89

四國五郎と「市民が描いた原爆の絵」被爆体験の継承と表現をめぐって

小沢 節子

108

丸木美術「四國五郎展」報告

岡村 幸宣

126

『わが青春の記録』と出会って

山本 捷馬

135

髙野 吾朗

138

彙報

 

167

奥付

     
「原爆文学研究」第15号 2016 831日発行

批評

被爆体験と「平和利用」「〝だからこそ〟の論理」と個人の生き方

東村 岳史

3

特集 国際会議:核・原爆と表象/文学原爆文学の彼方へ

特集にあたって

川口 隆行

33

【セッション1 移動する原爆文学】

「投下する」側の「記憶」二〇一五年・日本からの再検証

島村 輝

39

核時代の英米文学者Hermann Hagedorn, The Bomb that Fell on America(一九四六年)の日本語訳(一九五〇年)について

齋藤 一

50

ジェラルド・ヴィゼナーの『ヒロシマ・ブギ』における原爆ナラティヴの軌跡大田洋子と「ネイティブ・サヴァイヴァンス」をめぐって

松永 京子

61

【特別講演】

大海に浮かぶ夢と放射能の島々文学者と民族運動家のはざまにいる者の幻想

シャマン・ラポガン
(李 文茹訳)

76

【セッション2 原爆を視る】

原爆写真というメディアと〈詩〉

野坂 昭雄

86

「キノコ雲」と隔たりのある眼差し戦後日本映画史における〈原爆〉の利用法

紅野 謙介

101

核の不安から核の無関心へアメリカの大衆文化における核イメージの変容

マイケル・ゴーマン
(永川 とも子訳)

112

【セッション3 冷戦文化と核】

核と自由1960-1970年代の日米における公民権/反戦/反核運動

アン・シェリフ

127

「カサ」の下の「理想」と「現実」一九六三~六七年の論壇での議論を中心に

山本 昭宏

136

1960年代韓国の原子力プロパガンダにおける『学生科学』の位置

林 泰勲
(林 慶花訳)

148

書評

特集 ブックレビュー「戦後70年」

特集 ブックレビュー「戦後70年」について

158

ジム・バゴット著『原子爆弾 19381950いかに物理学者たちは、世界を残虐と恐怖へ導いていったか?』

永川 とも子

159

堀川恵子著『原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年』

小沢 節子

163

柿木伸之著『パット剥ギトッテシマッタ後ノ世界ヘヒロシマを想起する思考』

高橋 由貴

167

村上陽子著『出来事の残響原爆文学と沖縄文学』

茶園 梨加

171

中尾麻伊香著『核の誘惑戦前日本の科学文化と「原子力ユートピア」の出現』

畑中 佳恵

175

直野章子著『原爆体験と戦後日本記憶の形成と継承』

水溜 真由美

180

柴田優呼著『〝ヒロシマ・ナガサキ〟被爆神話を解体する隠蔽されてきた日米共犯関係の原点』

伊藤 詔子

184

山本昭宏著『核と日本人ロシマ・ゴジラ・フクシマ』

髙山 智樹

189

四條知恵著『浦上の原爆の語り永井隆からローマ教皇へ』

黒川 伊織

193

福間良明著『「戦跡」の戦後史せめぎあう遺構とモニュメント』

四條 知恵

197

岡村幸宣著《原爆の図》全国巡回占領下、100万人が観た!』

東村 岳史

201

能登原由美著『「ヒロシマ」が鳴り響くとき』

柿木 伸之

207

エッセイ

イメージのネットワークを問いなおす「元寇」と『黒い雨』

中野 和典

211

彙報

 

217

奥付

                                                              

「原爆文学研究」第14号 20151212日発行

批評

1945年の創世記ウィリアム・L・ローレンスの広島・長崎関連記事にみる「宣教」としての原爆報道 

永川 とも子 

3

映画『二十四時間の情事』における表象の方法 

野坂 昭雄 

15

旅する「原爆の図」と反原発運動との出会い丸木夫妻とフランス、札幌、泊原発、そして電気料金不払い 

東村 岳史 

27

特集「戦後70年」連続ワークショップ

特集「戦後70年」連続ワークショップについて 2

41

「戦後70年」連続ワークショップIII 古典詩と現代詩の協奏実作者を迎えて

わが英詩は如何にして「核」「戦争」「原発」と切り結びしか

高野 吾朗

42

震災と戦争、トルコと日本の間でヒクメットの詩を読む

イナン・オネル
新井 高子

66

「戦後70年」連続ワークショップIV カタストロフィと〈詩〉

カタストロフィ後に〈詩〉を書くということ

野坂 昭雄

74

原民喜における詩と散文小説「永遠のみどり」へ

高橋 由貴

83

アウシュヴィッツとヒロシマ以後の詩の変貌パウル・ツェランと原民喜の詩を中心に

柿木 伸之

95

3・11に向き合った詩人たち

中原 豊

111

「戦後70年」連続ワークショップV 原爆文学「古典」再読2佐多稲子『樹影』

原爆文学「古典」再読2佐多稲子『樹影』報告

松永 京子

117

福岡千鶴子と醇次郎鎮魂(レクイエム)の通奏低音

坂口 博

125

孤独の諸相佐多稲子『樹影』における被爆意識の変遷

村上 陽子

134

「戦後70年」連続ワークショップVI 長崎原爆と復興の言説

「長崎原爆と復興の言説」の再問題化

楠田 剛士

145

長崎原爆の復興をめぐる詩歌

楠田 剛士

150

「浦上五番崩れ」としての原爆

篠崎 美生子

169

長崎の戦災復興事業と平和祈念像建設長崎の経済界と原爆被災者

新木 武志

181

「戦後70年」連続ワークショップVII 原爆文学「古典」再読3大田洋子『屍の街』

原爆文学「古典」再読3大田洋子『屍の街』報告

中野 和典

205

『屍の街』はどのように読まれてきたか?

中野 和典

210

「手記」と小説のはざま

長野 秀樹

225

「物語」を「空隙」で語るということ大田洋子の「しびれ」と「さまよい」について

柳瀬 善治

234

「戦後70年」連続ワークショップVIII 広島から問う、「原爆文学」と「戦後70年」

「関係の非対称性」の視点から「原爆文学」を解きほぐす

山本 昭宏

245

被爆体験記に描かれた朝鮮人被爆者の姿一九七〇年代まで

黒川 伊織

251

「原爆」をめぐる想像力の枠組みベトナム戦争と「アジア」言説を手がかりに

高 榮蘭

264

「証言」の力学「原爆文学」の1970年代

成田 龍一

283

彙報

 

297

奥付

     

「原爆文学研究」第13号 20141221日発行

批評

坂井米夫『アメリカ便り』に見る原水爆と原子占領下NHKラジオ言説の一端 

坂口 博 

2

フィルムの中の《原爆の図》二つの映画『原爆の図』を中心に

岡村 幸宣 

13

〈半人間〉の射程と限界大田洋子「半人間」論 

村上 陽子 

20

被爆体験・生活記録・山代巴 

宇野田 尚哉 

34

今堀誠二『原水爆時代』再読一九五一年「原水爆記念全国平和会議」の位置づけを中心に

黒川 伊織 

38

「原爆と人間」をめぐる問いと答え「証言」運動と生活史研究の接点から

東村 岳史 

46

現代小説を題材に「核」と「内戦」について考える三・一一以後の原爆文学と原発表象をめぐる理論的覚書その3

柳瀬 善治 

65

東電福島第一原発事故と「私たち」の記録放射能汚染・文化事象・川崎

畑中 佳恵 

102

『はだしのゲンが見たヒロシマ』をめぐる対話

石田 優子
渡部 朋子
渡部 久仁子
楠田 剛士

139

特集「戦後70年」連続ワークショップ

特集「戦後70年」連続ワークショップについて

155

「戦後70年」連続ワークショップⅠ 原爆文学「古典」再読1井伏鱒二『黒い雨』

原爆文学「古典」再読1井伏鱒二『黒い雨』報告

中野 和典

157

『黒い雨』はどのように読まれてきたか?

中野 和典

160

奇妙な?「士気昇揚」『黒い雨』と『重松日記』

齋藤 一

174

『黒い雨』とベトナム戦争

中谷 いずみ

179

「戦後70年」連続ワークショップⅡ 原爆体験の〈表現〉と〈運動〉6070年代を中心に

原爆体験の〈表現〉と〈運動〉を問うこと

川口 隆行

188

被爆体験を〈書く〉山代巴と『原爆に生きて』『この世界の片隅で』を中心に

キアラ・コマストリ

196

「原爆文献を読む会」会報にみる活動の紹介と再定置の試み

小沢 節子

211

「核」の連鎖・「難死」の連鎖小田実『HIROSHIMA』を読む

道場 親信

229

彙報

 

254

奥付

     

「原爆文学研究」第12号 20131228日発行

批評

〈娘〉の負い目の物語〈原爆文学〉からアダルトチルドレン小説へ 

篠崎 美生子 

2

鹿島田真希『六〇〇〇度の愛』、あるいは原爆体験というレッスン 

野坂 昭雄 

 17

「原爆/原発小説」の修辞学 

中野 和典 

28

「平滑空間」に浮かび上がる「いまだ生まれていないもの」の声三・一一以後の原爆文学と原発表象をめぐる理論的覚書その2― 

柳瀬 善治 

50

もうひとつの『長崎の証言』とその後写真による被爆者の表象小史 

東村 岳史 

69

『ヒロシマ』というセンセーショナルなテクストと米国の社会的コンテクスト1945年8月6日~1946年8月31日― 

永川 とも子 

82

ジョン・ハーシーの「ヒロシマ」形成過程の考察~編集者の役割を中心に~ 

繁沢 敦子 

101

科学と詩学が出会うとこマリルー・アウィアクタと原子のナラティヴ 

松永 京子 

122

カズオ・イシグロはなぜ「復興」にこだわり続けるのか初期の長編二作品を中心に考える 

髙野 吾朗 

136

小特集 ヒバクシャを〈語る〉核と植民地主義

ワークショップ「ヒバクシャを〈語る〉核と植民地主義」報告

松永 京子

171

現実感なき帰島再定住米核実験場とされたマーシャル諸島を訪ねて

竹峰 誠一郎

173

朝鮮人被爆者を「語る」韓水山『軍艦島』の場合

楠田 剛士

195

エッセイ

核関連広報施設を見る六ヶ所村・東海村訪問記 

五味渕 典嗣

205

ヒロシマをあらわすこと

岡本 芳枝

215

『非核芸術案内』刊行のご報告

岡村 幸宣

220

『原爆文学事典』構想について

川口 隆行

222

彙報

 

224

奥付

     

「原爆文学研究」第11号 20121223日発行

批評

「生活記録」から「証言」へ「長崎の証言の会」創設期と鎌田定夫 

東村 岳史 

2

大江健三郎の核時代観とW・H・オーデン深瀬基寬訳のオーデン「支那のうへに夜が落ちる」の受容― 

高橋 由貴 

 22

一九八〇年代の雑誌『宝島』と核の「語り易さ」 

山本 昭宏 

34

消尽の果ての未来あるいは襞としてのエクリチュール三・一一以後の原爆文学と原発表象をめぐる理論的覚書

柳瀬 善治 

47

核時代の『英語青年』「広島」「長崎」「原子爆弾」関連記事リスト(一九四五~五二年) 

齋藤 一 

65

特集 北米文学における核の表象について

特集「北米文学における核の表象について」報告

髙野 吾朗

105

ニュークリアリズムと戦後アメリカ文化

Michael Gorman(マイケル・ゴーマン)
(松永 京子訳)

107

核をめぐるアメリカ南西部の文学サイモン・J・オーティーズの詩を中心に

松永 京子

117

日系カナダ人作家ジョイ・コガワ『オバサン』における「原爆」

松尾 直美

131

証言

 「紫色の砂漠」はレトリックではなかった

中村 泰
(解題 宇野田 尚哉) 

137

 元編集者が残す『日本の原爆文学』全一五巻の記録

近藤ベネディクト
(解題 川口 隆行) 

141

書評

山本昭宏『核エネルギー言説の戦後史1945-1960―「被爆の記憶」と「原子力の夢」』のアクチュアリティ 

西 亮太

169

エッセイ

Chim↑Pomと《原爆の図》 

岡村 幸宣

175

『希望(エスポワール)』復刻にいたるまで

越水 治

177

三十五年ぶりの広島再訪

島村 輝

179

授業報告「原爆文学」から読む「戦後」

深津 謙一郎

181

林京子「九日の太陽」に寄せて

村上 陽子

183

彙報

 

185

奥付

     

「原爆文学研究」第10号 20111225日発行

批評

試論:小説・戯曲・映画・絵画における被爆者の〝性的〟描写について

髙野 吾朗

2

核批評と核SF

野坂 昭雄

27

過視的な終末あるいは襞のなかの偶有二〇世紀表象史再考からサヴァイヴァルの技法へ

柳瀬 善治

40

空洞化する言説井上光晴『西海原子力発電所』論

中野 和典

72

街を記録する大田洋子『夕凪の街と人と一九五三年の実態』論 

川口 隆行 

 83

占フ下における被爆体験の「語り」 ―阿川弘之「年年歳歳」「八月六日」と大田洋子『屍の街』を手がかりに

山本 昭宏

101

占領下の「原爆の図展」室蘭と美唄の記憶 

岡村 幸宣 

112

サークル誌の表紙から視る「原爆」四国五郎、池野清、池野巖 

楠田 剛士 

120

『われらのうた』総目次 

川口 隆行・山本 昭宏 

 138

「原爆文学」探査⑩ 火野葦平『革命前後』

坂口 博

186

書評

ジョン・W・トリート『グラウンド・ゼロを書く日本文学と原爆』

齋藤 一

190

 特集 原爆文学研究会一〇年これまでとこれから

雑誌偏愛

石川 巧

194

「それだけ?」のあと

内田 友子

196

近況報告に代えて

小沢 節子

198

この十年、次の十年

坂口 博

201

ダブル・シンク(二重思考)一九四九年の符合

田崎 弘章

202

裏切る

茶園 梨加

204

「出来事」の語りから「人生」の語りへ被爆者のライフストーリー聴き取りをめざして 

冨永 佐登美 

205

『刻印』 

永川 とも子 

207

あのころのこと 

中野 和典 

209

一番はじめの出来事 

長野 秀樹 

212

HIROSHMA 1958』の視線  

中原 豊 

215

これまでを振り返って 

波潟 剛 

217

二月から遠く隔てられて 

畑中 佳恵 

218

「原爆文学研究会」と私 

服部 康喜 

220

レッド・ステイトで原爆を語るということ 

松永 京子 

222

膨大な死の前で 

村上 陽子 

225

共感「際どい中間あたり」を視つめる内田友子さん 

八田 千恵子 

227

十年目の節目に 

柳瀬 善治 

229

近況と「N」の話 原爆文学研究会十周年に寄せて 

山本 昭宏 

229

『原爆文学研究』総目次(110号) 

 

230

彙報

 

237

奥付

     

「原爆文学研究」第9号 20101225日発行

批評

加害の記憶・長崎の「原爆の図」展長崎における一九八〇年代の反核・平和運動

服部 康喜

2

被爆者表象の遠近法~「日常生活の冒険」論~

 

17

主体のゆらぎ大田洋子「山上」を中心に

中野 和典

24

峠三吉「墓標」と一九五〇年夏の広島

黒川 伊織

39

「原爆文学」探査⑨上野英信『黒い朝』

坂口

51

特集 原爆表象/文学と政治的リアリズム

 

55

誰が広島を詠みうるか?

松澤 俊二

57

原爆を目撃した画家、しなかった画家原爆の目撃とその視覚的表象

加治屋 健司

69

「知的概観的な時代」の「表現行為」について三島由紀夫を視座として「加害」と「被害」を考える

柳瀬 善治

87

コメント・全体討論

岩崎
加納 実紀代
松澤 俊二
加治屋 健司
柳瀬 善治

102

「当事者」になるということシンポジウムを振り返って

深津 謙一郎

124

リミットをめぐってシンポジウム「原爆表象/文学と政治的リアリズム」を振り返って

水川 敬章

127

彙報

130

奥付

     

「原爆文学研究」第8号 20091221日発行

批評

核エネルギー言説の戦後史~原子核物理学者を中心に~

山本 昭宏

2

大野允子『ヒロシマの少女』論おとなになるとはどういうことか

 

16

原爆テクスト教材論① 大牟田稔「平和のとりでを築く」

川口 隆行

27

「原爆文学」探査⑧ 城山三郎『大義の末』

坂口 博

36

小特集 原爆表象の六〇年代と三島由紀夫

六〇年代の三島由紀夫『美しい星』から『豊饒の海』へ

野坂 昭雄

40

純文学論争、SF映画・小説と三島由紀夫『美しい星』

山崎 義光

50

『破綻としての原初』あるいは『分配される終末』三島由紀夫の文学=自由観と「小説の終焉」について

柳瀬 善治

69

特集 〈広島/ヒロシマ〉をめぐる文化運動再考

特集にあたって/冒頭提起

川口 隆行
道場 親信

89

《報告》

峠三吉と「われらの詩(うた)の会」

水島 裕雅

95

山代巴の文学/運動

竹内 栄美子

110

山田かんとサークル誌

楠田 剛士

125

「原爆の図」全国巡回展の軌跡

岡村 幸宣

140

丸木スマと大道あやの「絵画世界」

小沢 節子

169

「原爆を許すまじ」と東京南部50年代サークル運動の「ピーク」をめぐるレポート

道場 親信

190

《コメント》

戦後サークル詩運動のなかの『われらの詩(うた)

宇野田 尚哉

107

山代巴を読み継ぐことの希望

松本 麻里

121

長崎と佐世保の文化運動への一視点

坂口 博

135

表象が立ち上がる場を見つめる丸木スマ・大道あや・「原爆の図」全国巡回展をめぐって

山本 唯人

183

現象としての絵画

波潟 剛

188

〈広島/ヒロシマ〉と音楽

小田 智敏

204

《研究会批評》

合同研究会の経緯と成果

鳥羽 耕史

210

「原爆言説」と「戦後文化運動」の接点をさぐる

茶園 梨加

213

飼い馴らされることのない詩(うた)と批評の力を今ここに

柿木 伸之

217

彙報

221

奥付

     

「原爆文学研究」第7号 20081220日発行

批評

『死の島』の結末~ビキニ実験前の時間設定について~

上村 周平

2

〈夢千代日記〉における原爆・白血病・吉永小百合

石川 巧

9

林京子「長い時間をかけた人間の経験」論

野坂 昭雄

41

長い時間をかけた作家の経験「汚染の言説」として読む「原爆文学」

松永 京子

57

「原爆文学」探査⑦ 中村真一郎/福永武彦/堀田善衛『発光妖精とモスラ』

坂口 博

73

特集 原爆文学研究への展望川口隆行『原爆文学という問題領域(プロブレマティーク)』を視座として

 

77

「罠」について学びつつ、「罠」について問い返した二十五分間

髙野 吾朗

78

個人的関心から

長野 秀樹

85

未来への付記

Roberta Tiberi

89

遂行的な憑依あるいは分有される単独―一つの方法的批評の試み―

柳瀬 善治

93

書評

中原澄子『長崎を最後にせんば原爆被災の記憶』

中野 和典

104

作品紹介

散文詩 田園交響曲

上野 英信
(解題 坂口 博)

107

エッセイ

祈り第三十六回北九州市原爆犠牲者慰霊平和記念式典にて

山田 まゆみ

112

小説

あともう一歩で

髙野 吾朗

115

彙報

185

奥付

     

「原爆文学研究」第6号 20071214日発行

批評

「原爆(文学)研究」の視角/死角被爆の経験とどのように出会い、出会わないか

畑中 佳恵

2

映画から学ぶヒロシマの語り方~『二十四時間の情事』のテクスト分析を通して

髙野 吾朗

21

触媒としての身体大田洋子「暴露の時間」論

中野 和典

39

「概観的な時代」の「終末観」と「民族的憤慨」三島由紀夫における原爆表象

柳瀬 善治

54

「となり町戦争」と「東海道戦争」知らない戦争のリアリティーを追う

内田 友子

71

「原爆文学」探査⑥ 南里征典『獅子は闇にて涙を流す』

坂口 博

77

映画評

映画『ヒロシマナガサキ』THE DESTRUCTION IS NOT ENDED

楠田 剛士

81

彙報

84

奥付

     

「原爆文学研究」第5号 20061031日発行

批評

阿川弘之『魔の遺産』の方法写真・引用・聞き書き

楠田 剛士

2

大田洋子と原爆と志賀直哉原爆に対する文学の作用をめぐって

亀井 千明

19

科学としての原爆

長野 秀樹

26

忘却の彼岸後藤みな子『刻を曳く』論

中野 和典

38

「原爆文学」探査⑤ 山福康政『焼け跡に風が吹く』

坂口 博

45

書評

福間良明著『「反戦」のメディア史 戦後日本における世論と輿論の拮抗』、吉村和真・福間良明編著『「はだしのゲン」がいた風景 マンガ・戦争・記憶』

川口 隆行

49

鈴城雅文『原爆=写真論』

柳瀬 善治

58

米山リサ著『広島 記憶のポリティクス』

野坂 昭雄

65

彙報

73

奥付

     

「原爆文学研究」増刊号 2006 3 1日発行

シンポジウム

原爆をどのように語りうるか原爆を描くこと、受容することをめぐって

小沢 節子
直野 章子
田崎 弘章
柳瀬 善治
川口 隆行

2

書評

中原澄子『天草へ帰った被爆者』

中野 和典

67

奥付

     

「原爆文学研究」第4号 2005 831日発行

批評

原爆とエロス[生の衝動]―川上宗薫の自伝的小説をめぐって―

石川 巧

2

峠三吉の詩目取真俊「水滴」と戦争詩を補助線として

野坂 昭雄

32

アウシュヴィッツ/ヒロシマ文学と表象、記憶の義務から聡明なカタストロフィー論へ

Jean-Luc Pagesジャン=リュック パジェス(西村 和泉訳)

47

メディアとしての漫画、甦る原爆の記憶こうの史代『夕凪の街桜の国』試論

川口 隆行

83

原爆文学研究への一補助線表象不可能性とイマージュをめぐるノート1

柳瀬 善治

93

「原爆文学」探査④ 丸元淑生『秋月へ』

坂口 博

109

小特集 大田洋子再考

昭和二五年版『屍の街』の文脈大田洋子が見極めた被爆五年後

亀井 千明

113

一九五三年のルポルタージュ/文学

楠田 剛士

120

心象風景としての被爆都市大田洋子『夕凪の街と人と一九五三年の実態』論

中野 和典

130

エッセイ

〈平和運動〉の描かれ方「ヨイコト」はよくないことか

内田 友子

148

爆弾は実在するティム・オブライエン作・村上春樹訳『ニュークリア・エイジ』を読む

田崎 弘章

157

比喩としての戦争と夕凪に関する断片過去・未来・現在

秋山 康文

166

書評

椹木野衣『戦争と万博』

波潟 剛

173

彙報

175

奥付

     

「原爆文学研究」第3号 2004 831日発行

批評

被害と加害のディスクール戦後日本の「わたしたち」

川口 隆行

2

大田洋子論・序説〈原爆作家〉としての神話/からの逸脱

亀井 千明

23

利用/乱用される被爆の記憶

新木 武志

28

核シェルターという文学空間 『レベル・セブン』・『洪水はわが魂に及び』・『方舟さくら丸』―

中野 和典

43

坂口安吾『安吾の新日本地理 長崎チャンポン九州の巻』試論 原子爆弾になってしまった男の話、あるいは、境界線と境界境域とをめぐって―

秋山 康文

60

八月十二日の原爆檀一雄「新カグヤ姫」のはずし方

内田 友子

72

大江健三郎「核時代の森の隠遁者」論

楠田 剛士

78

「原爆文学」探査③ 原之夫『ふたつの街』

坂口 博

83

エッセイ

ブレイブ・ニュー・サンライズポストモダン[原爆]体験-回顧録

Barnaby Breaden

88

戦争国民はどう扱われてきたか

中原 澄子

104

ピーター・タウンゼント作・間庭恭人訳『ナガサキの郵便配達』を読む 重ね合わされた二つの声―

田崎 弘章

126

長崎平和祈念式典 山崎榮子「平和への誓い」の持つ意義

長野 秀樹

135

花田俊典先生の急逝を悼んで

水島 裕雅

140

彙報

142

奥付

     

「原爆文学研究」第2号 2003 8 1日発行

批評

原爆文学と日本ペンクラブの「ヒューマニズム」

石川 巧

2

自動変換システムと副作用「黒い雨」盗作騒動、その他

内田 友子

15

今村昌平と原爆の表象

野坂 昭雄

24

非完全への勇気「長崎原爆乙女」の物語と『マリアの首』

服部 康喜

32

「原爆文学」探査② 千田夏光『終焉の姉妹』

坂口 博

43

責任と被爆者援護大江健三郎「アトミック・エイジの守護神」を視座として

中野 和典

47

平和、恐怖とフラケンシュタイン博士オーストラリアの新聞に於ける原爆投下の報道

バーナビー・ブレーデン

51

The Irish Times”誌の原爆投下に関する記事について

ローナン・ハンド

65

フランスの原子爆弾投下直後の報道をめぐって

イザベル・エロワ

77

エッセイ

弔辞

中里 喜昭

84

『失われた言葉を求めて』について

南 嘉久

86

峠三吉没後五〇年、文学資料展からみえてくるもの

池田 正彦

89

実録 分散教育んころ

中原 澄子

91

私たちの暴力と彼らの暴力

李 在錫

94

可能性とうそぶきとグスコーブドリのなかにホレイショーは

秋山 康文

103

国連と核の問題に思う

大木 錬山

108

書評

小沢節子著『原爆の図 描かれた〈記憶〉、語られた〈絵画〉』

川口 隆行

111

彙報

116

奥付

     

「原爆文学研究」第1号 2002 8 1日発行

批評

原爆言説の日本的形成記憶の形成と証言台の証言人

花田 俊典

2

「原爆文学」という問題領域・再考

川口 隆行

15

アメリカ占領下における「プロテスタントキリスト者」の〈原爆意識〉長崎を視座として

服部 康喜

22

「原爆文学」の周辺『沈黙の艦隊』を巡って

田崎 弘章

34

「原爆乙女」の物語

中野 和典

58

井上光晴「手の家」の構図

長野 秀樹

72

「不謹慎」のゆくえ「体験」をめぐって 

内田 友子

80

「原爆文学」探査① 井上靖『城砦』 

坂口 博

86

エッセイ

新教徒キリスト者・原爆禍中の無識慰撫化

山田 かん

90

在るしかない 竹山広〈全歌集〉と山田 かん詩集「長崎碇泊所」

中里 喜昭

93

原爆を歌うということ

中原 豊

97

「広島に文学館を!市民の会」について

水島 裕雅

101

「原爆」「原爆文学」「私」

李 在錫( ゼソク

104

ファットマンに真珠

山内 正幸

107

井上光晴『手の家』と深沢七郎『楢山節考』

秋山 康文

108

様々の、語られざる想い

山口 康子

110

エッセイ

最近思う事

大木 錬山

112

原爆文学研究会第3回例会寸感

南 嘉久

112

記念写真 

中原 澄子

114

彙報

115

奥付

     


原爆文学研究会事務局
〒814-0180福岡市城南七隈8-19-1
福岡大学人文学部中野和典研究室内
tel:092-871-6631(代表)

✉e-mail